小説や物語の冒頭の書き方・切り出し方

アドバイス

小説や物語の冒頭の書き方・切り出し方

小説や物語の冒頭の書き方に悩んでいる人向けの記事です。

基本はこの4パターン

 ジャンルや人称によって多少傾向はありますが、冒頭の書き方は主に以下の4パターンが多いです。

  • 世界観・背景説明
  • 自己紹介
  • 急展開
  • 普段の日常

 

 作品のジャンルやどういう作品にしたいかによって、大まかに使う冒頭のパターンが決まります

 悩んでいる人や困っている人は参考にして下さい。

世界観・背景説明

  • 人称…三人称向け
  • ジャンル…SF、戦記、ファンタジー
  • メリット…すぐにどんな世界なのか大まかに把握しやすい
  • デメリット…理解出来ない・興味を引かれない場合、すぐ回れ右される

 三人称向きの冒頭の始め方です。

 世界観を説明する必要がある小説で主に用いる始め方ですね。だから別に説明する必要がない日常系や現代系の小説では、あまり使われませんし使いません。

 デメリットは上記以外にも、説明が長い・難しいと読者が理解するのを拒否して読まれない場合があります。

 今の現代人(日本人)は、あまり小難しい説明とか設定を好まない人が増えている気がします。ですので、とにかく面白い世界観や設定を盛り込んだ作品じゃないと、この始め方は厳しいです。

 ですので、商業作品では危機的状況に陥っている人物描写をして興味を引いてから、世界観を紹介するパターンが多いですね。

 穏やかに始めたい場合は、世界に引き込むような描写や読者に考えさせるような描写がお勧めです。

 

 より詳しい解説が欲しい方は、冒頭の書き方 世界観・背景説明型の記事をご覧下さい。

自己紹介

  • 人称…一人称三人称(一元視点向け)
  • ジャンル…日常、恋愛、現代物
  • メリット…登場人物がどんな人なのか安心して読める
  • デメリット…特に無し。

 一人称か三人称一元視点向きの冒頭の始め方です。

 主に誰の視点で書くかはっきりと決まっている場合に用いることが多いやり方です。明確にこの人に注目して欲しいよーという場合に使うことが多いでしょうか。

 デメリットは特にありませんが、敢えて言うならその後に急展開や危機的状況に陥らないと読者が離れる確率が高くなります

 より詳しい解説が欲しい方は、冒頭の書き方 自己紹介型の記事をご覧下さい。

急展開・危機的状況

  • 人称…どの人称でもOK
  • ジャンル…基本的は何でもOK
  • メリット…読者を注意を引きやすい
  • デメリット…わかりやすい描写にする必要がある

 比較的どの人称でも使える物語冒頭の始め方です。他の始め方にプラスすることも多いですね。あえて言うなら本当の日常系や癒し系、まったり系の作品にはあまり合いません。

 デメリットにも書きましたが、読者に登場人物がはっきり危機的状況とかあり得ないような展開に陥ってますよーとわかるような描写にしないといけません

 理由は、読者が理解出来ないと登場人物がただ意味不明に慌てている場面になるからです。小説に限らず目の前で、理解出来ないまま物事が進むのは割と嫌なことです。漫画であれば絵から何か凄い事が起こってる。と何となく理解出来ますが、小説の場合は本当にただ意味不明になるだけです。

普段の日常

  • 人称…一人称、三人称向け
  • ジャンル…割と何でもOK
  • メリット…特に無し
  • デメリット…特に無し

 これもどの人称でも割と使いやすい始め方です。ただJRPGをよくやっている方は分かると思いますが、ジャンルがファンタジーやSF系だとすぐに危機的状況に陥るパターンと併用されることが多いですね。

 メリットもデメリットもこれといってありません。ですが、あえて淡々とした日常を描きたい作品以外の場合は、他の何かの要素と絡めた方が良いですね。それが厳しければ、普通の日常がかなり異質か専門性があるものを選びましょう

 読者の心に何か刺さる描写さえあれば、普段の日常から始めても大丈夫です。

まとめ

 まだ書き慣れない人は、自己紹介か普段の日常から始めましょう

 他の二つのパターンは魅せ方や描き方のテクニックが無いと、失敗する可能性が高いからです。

 それと人称とジャンルはあくまで書きやすい。というだけの話なので他の人称やジャンルで使っても問題ありません。ただこちらもある程度慣れてないと、何か書きづらいなーとかそういうケースに陥ることがあります。

 慣れない内はとにかく書きやすい展開、人称、ジャンルで書き慣れてから難しい物に段階的に挑戦していくやり方がオススメです。

 それと人称について詳しく知りたい方は人称について説明している記事を参考にして下さい。冒頭の始め方は何となくわかったけどそもそも小説や物語のアイデアがない…という人は物語のアイデア探しの記事へどうぞ。

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