今回の記事では、初心者が小説を書く時にやりがちなあまり良くない事を4つ紹介します。
台詞の前にキャラ名を書く
田中「よお！ 久しぶりだな！」
タケシ「おう久しぶり。ってかお前どうしたんだよその顔！ まだら模様じゃん」
みたいな感じですね。
小説投稿サイトとかでたまに見かけますが、台本とかならともかく小説の場合基本NGです。
明確に駄目とかルール違反とかではありません。
が、
・物語への没入感が削がれる
・無駄な情報が増えて読みづらい
・表現力や文章力がないアピールになる
・批評の的になる
・流れが悪くなる
などデメリットが多いです。
きっと本人は親切心でやってるかと思いますが小説の場合は、
「よお！ 久しぶりだな！」
通学路で偶然であった親友タケシに田中は声を掛ける。
「おう久しぶり。ってかお前どうしたんだよその顔！ まだら模様じゃん」
やっぱり突っ込まれたか。田中は苦笑いしながらタケシと肩を組む。
台詞中に田中とかタケシとか入れても構いませんが、小説ではこのような描写にする必要があります。
例外はネット上での会話を描写する時くらいですね。
特にゲームなら発言の前にキャラ名が表示されるのは、割と自然なことです。
そういう題材なら、特定のシーンとかであえてそう言う表現をするのは問題ありません。
改行しない
僕はその時悟ったんだ。この世に神はいない。頼れるのは自分自身だけだってことを。それでも人生の半分以上続けてきた習慣というのは恐ろしい物で、毎朝教会で祈りを捧げるのを続けている。もちろん大切な時に、助けもしてくれない神に祈りを捧げているわけではない。単にこうしないと一日が始まった気がしないというだけだ。それと教会に来る理由は他にもある。それは敬虔な信徒を演じなければ、時が止まったように古臭い風習を信じ続けるこの村では生きていけない。村の中で奉仕と呼ばれる作業に従事出来ない村民は、作業者に代わって神に祈りを捧げる。いつ作られたかもわからない村の掟の一つだ。
適当に考えた話ですが、こんな感じで改行もせず長々と文章を書くのは良くありません。
見て分かる通り、文字が塊みたいに見えて読みづらいですし読む気が失せます。
最初は
・話題や話が変わる時、転換する時
・。(句点)
上記二つを意識して改行するようにしましょう。
上の文章だと『それと教会に来る理由』の辺りですね。
もっと細かく区切りたいなら『自分自身だけだってことを。』の後で改行しても良いでしょう。
実際の小説だとまだページで強制的に区切られるのでまだマシですが、ネット掲載で改行なしだと本当に読みづらいので注意しましょう。
誤字脱字チェックしない
他の記事でも書いたような気がしますが、誤字脱字が多いと
・物語への没入感が削がれる
・意味が変わってしまう場合がある
などの問題があります。
中にはまったく気にしない人もいると思います。
が、ない方が良いに越したことはないので、余裕がある時くらいはチェックする癖をつけましょう。
やることで間違って覚えていた言葉の意味に気づくメリットなどもあります。
この場合、確率じゃなくて確立だったかー
気の置けない関係って遠慮がいらない相手の使うんだったのか
といった感じで気づけることが案外多いです。
どうしても面倒な人は、文章チェックしてくれるツールを導入するのも良いかもしれません。
推敲しない
推敲(すいこう)とは文章表現とかを見直すことですね。
推敲をすると
・文章のクオリティアップ
・表現力の向上
などの効果が期待出来ます。
最初の勢いで書いた文章は案外良かったりしますね。
ですが、書く文章が長いほどやはり細かい不備やミスが生まれます。
例えば、
・前後の文章が繋がってない
・謎の怪文がある
・作業メモが残ってた
初心者のうちは、推敲…見直し作業しないと本当にこういう失敗がありえます。
それ以外にも軽微なミスが積み重なると、よくわからないけど今回は物語がつまらない。
何か違う気がする。といった状況になることがあります。
ただ慣れない内は、こだわり過ぎて推敲作業一生終わる気がしない。
みたいな問題が起こることもあります。
ですので、こだわるタイプの人はほどほどにするようにして下さい。
まとめ
初心者がやりがちな事として、
・台詞の前にキャラ名を書く
・改行しない
・誤字脱字チェックしない
・推敲しない
上記四つを紹介しました。
キャラ名除外してするべき事3選でも良かったのですが、それだと出来ないと駄目感が出るのと、最近キャラ名入った小説度々見かけたので4選にしました。
今回色々紹介しましたが、初心者がいきなり全部気にするのは難しいです。
ですので自分が出来そうだな、やれそうだな。と思うことから一つ一つ取り入れていってください。
最終的に出来れば良いのであって、いきなり全部出来るようにする必要はありません。
余裕が無い時も無理にする必要はないです。
怒られそうですが筆者はこのサイトでは、余裕がある時くらいしか誤字脱字や推敲作業はやってません。
細かい事を気にしすぎて、小説執筆自体が嫌にならないようにだけ注意してね。