小説をよく読む人は物語を作るのも上手くなったりするのでしょうか。
今回はそんな疑問に対する回答をまとめた記事です。
上手くなる部分もある

結論から言うと、上手くなる部分もあります。
そして上手くならない・上手くなりにくい部分もあります。
上手くなる部分(なる可能性がある部分)
- 審美眼(作品の良し悪しを見分ける目)
- ストーリーの大まかな構成や展開
- キャラクターの役割分類
上手くならない部分(なりにくい部分)
- 文章力(描写力)
- ストーリーの細かい構成や展開
- 文章の書き方
イラストや漫画、アニメなどに比べると読む・見るだけで得られるものは多いです。
が、やはり限界というものがあります。
感覚的にわかる部分は成長が期待出来ます。
ですが、実際にやらないと理解しにくい部分は難しいです。
特に文章が最初から上手いって人は多分、学生時代ちゃんと頑張った人です。
審美眼
色んな作品を読むことで、自然と作品の良し悪しが分かるようになってくることが多いです。
ただどんな人でも見れば見るほど良くなるか。と言われると残念ながらそうとは言い切れません。
結局のところいくら作品を読んだとしても好みの問題が付き纏うからです。
例えば好きな作品やジャンルが世間一般ではあまり評価されていないなら、あなたの好む傾向は少数派である可能性があります。
そうなると厳しいです。
そういう人が鍛えた審美眼に従って、自分にとって好きな展開やストーリーを書いたとしても、他人には不思議と評価されにくい・されない作品が出来上がることがありえます。
それ故に勘違いして自分は作品の審美眼がないと思ってしまう場合もあります。
その場合は一般的に名作や大作と呼ばれる作品を見るようにして、すり合わせを行うようにして下さい。
ストーリー
読んだり見たりしてるだけでも、大まかな構成や展開というのは何となくわかるようになるでしょう。
たまに作品見てると『やっぱりこう来るか』と思う事がありますよね。そんな感覚です。
ですが見ているだけでは、あまり細かい部分は見えにくいです。
これは漫画やイラストの方が分かりやすいかもしれません。
一見上手に見える絵でもよくよく見てみると、『バランスがおかしい』とか『なんか変』っていうことがありますよね。
ですが残念ながら見る読むだけでは大体そこが限界です。
『具体的にどうしたら良くなるか』というのは実際にやった経験がある人じゃないと見えにくかったり、的外れなことを言っている事が多いです。
だから細かい部分の良し悪しの判断や技術は、単に読んだり見たりするだけではなかなか得られません。
キャラクター
色んな作品を見てると何となく、キャラクターの役割とか定番のキャラクタータイプなどが分かるようになってきます。
俗にいうツンデレキャラとか熱血キャラとかクールキャラとかそんな感じですね。
例えばツンデレキャラならゼロの使い魔のルイズ。最近の作品なら異世界おじさんのエルフさんでしょうか。
役割ならわかりやすいのが洋画。
うざったいジョックキャラ(体育会系)がいて、主人公がギークもしくはナード(オタク)で弄られたりイジメられたりしていて、偶然不思議な力を得たり何かの切っ掛けで大きく変化する。
そんな役割・展開が多いですよね。まあ漫画やアニメでも定番ですが。
ただキャラクターにある程度興味を持たないと見えにくい部分です。
ですので、キャラにあまり興味が無い人はこのキャラはどんなタイプのキャラかな?
と考えながら読むようにすると良いかもしれません。
まとめ
色々書きましたが最初に結論の通り、作品を読んだり見みたりすると上手くなる部分もあればならない部分もあります。
上手くなりたい・技術的な何かを得たい。と思うなら分析しながら見るようにして下さい。
いつも流し読みしている人は、重要な部分だけでも良いので頭の中で音読する癖を付けましょう。
単に読む・見るといっても見方によって広さや深さが違います。
ごく浅くしか見ない場合はやっぱり得られるものが少ないです。
鋼の錬金術師じゃありませんが、何かを得るにはやっぱりそれ相応の対価(真剣度・時間)が必要になります。
ゲームでも難しいダンジョンとか深い階層とかの方が報酬が良いですよね。良いもの(満足出来るもの)を得るには、やっぱりある程度の深さが必要です。(まあそういうシステムとか設計だろと言われたらそれまでですが)