ヒカルの碁はこんな人にお勧めの作品です。
・囲碁や将棋などに興味がある
・キャラクターに個性がある作品が好き
・人気作はとりあえず読んでおきたい
どんな作品
小学生の男の子に凄腕の碁打ちの霊が憑りついたところから始まる囲碁マンガ作品
かなり有名な作品なので、30代以上のアニメ好きや囲碁や将棋などに興味がある方なら、まず知っている作品です。
囲碁というニッチなジャンルで累計発行部数2500万以上売れているとんでもない作品で、連載当時だとNARUTOやBLEACHと同じくらいの人気はあったと思います。
囲碁漫画作品の中では確実にトップと言っていいくらいの作品ですね。
アニメ化もされていますが、筆者的には漫画の方がお勧めです。
ポイント
描写や構図が良い
とにかく描写良い作品です。
囲碁など動きのない趣味はスポーツに比べると、どうしても動きやアクションなどで魅せることが難しいです。
ですがヒカルの碁は絵が綺麗なのはもちろん、構図やキャラクターの一つ一つの仕草、表情がとても工夫されているので見ていて飽きません。
改めて見てみると、一つ一つのアクションが過剰というか強調されているのが、良いバランスを生んでいるのかなと思います。
心理描写が丁寧
とにかく心理描写が丁寧なのも本作の特徴です。
原作者のほったゆみさん曰く、ネームは掲載二ヵ月以上前に出来上がっているのと夫婦二人で一緒に考えた部分も多くあるそうなので、ここまで丁寧な作品に仕上がったのかと思います。
余裕がないと人間やっぱりどうしても細かい部分がいい加減になりがちです。
そして一人の人間では表現の幅に限界があります。
特に性別が違うキャラクターはどうしてもテンプレっぽくなったり、理想が入ったり、極端になったりと現実的な等身大の人を描くのがかなり難しいです。
そこが本作は偶然か必然かわかりませんが、上手く運用がハマっていたように思います。
一人の場合は、なるべく余裕のある期日で連載する。(三日に一回投稿が厳しければ週一にする)
心理描写に違和感がある場合は、周囲の人やネットに〇〇の場合はどうするか。など意見を聞いてみる。
といった感じである程度は改善出来そうですね。
キャラクターが立っている(しっかりと個性がある)
ヒカルの碁はとにかくメインキャラからモブキャラまで、みんな個性的だしどこか魅力のあるキャラクターが多いです。
そう感じるのは心理や仕草、背景描写が丁寧なのもありますが、キャラのバックボーンがしっかり描かれていることが多いことも影響していると思います。
あとはキャラの書き分けもしっかり出来ているのと、それぞれのキャラの悩みとか苦悩も理解出来るし共感出来る点が多いのも、キャラを理解する上での助けになりました。
仕方のないことですが、特にオジサンとかモブキャラとかはあまり丁寧に書かない作品が多い中、ヒカルの碁はその点がしっかりしていたので、特に印象が残った作品になったのではないかと思います。
本作が好きな人にお勧めの作品
りゅうおうのおしごと!
囲碁や将棋が好きで最近のアニメや漫画作品にも理解が深い方にお勧めの作品です。
高校生にしてタイトルの最高峰だる竜王のタイトルを獲得した少年が主人公。
そんな主人公に小学生の女の子が弟子入りを申し出るところから始まるお話です。
ヒカルの碁に比べると見る人を選ぶ作品です。とりあえずアニメ1話を見て判断した方が良いでしょう。
火ノ丸相撲
本作は簡単に説明すると、体格に恵まれない主人公が相撲の最高位である横綱を目指すお話です。
ヒカルの碁のようにキャラクターの描写が丁寧にされている作品です。
相撲と言えば、日本の国技的な存在ではありますが正直幅広い世代に人気があるとは言い難い競技です。
そんな中での大人気作というのも、ヒカルの碁と似ているなという点からお勧め作品に選びました。
原作は漫画でアニメもありますが、途中から作画がかなり不安定になるのでこれから見る方は漫画の方がお勧めです。(良い話もあるんだけどね…)
まとめ
ヒカルの碁は囲碁のルールがわからなくても、雰囲気で楽しめる名作です。
今の時代でやるとなると人間よりAIが強くなってしまった以上、展開を大幅に変えざるを得ない部分があります。
そういう意味では、時代に恵まれた作品であると言えるかもしれません。