- こんな人にオススメの記事です。
・途中で矛盾に気づいて物語が書けなくなったことがある
・話に面白味がない
・窮屈な話になる
整合性とは物語において矛盾点や違和感の度合いのことを指します。
この記事では整合性を気にしすぎることで起こる問題を4つ紹介。
気になる項目だけでも目を通してみて下さい。
整合性を追求しすぎると起る問題
以下のような問題が起る可能性があります。
- 物語の続きが作れなくなる
- 物語を作るのに時間が掛かる
- 窮屈な話になる
- 夢が無くなる
その理由について各項目ごとに詳しく解説していきます。
物語の続きが作れなくなる
これが一番厄介な問題ですね。
短編作品ならともかく長編作品になると、どうしても整合性に問題が出てきて『あれ? 矛盾してない?』、『これおかしいでしょ』という問題がたまに発生します。
そこで整合性を気にしすぎると、この物語は失敗した。と極端に考えてしまって続きが書けなくなる・書くのが嫌になるケースがあります。
そんな問題に陥った人は、とりあえず好きな商業作品をいくつか挙げてみて下さい。
まったく矛盾や設定に破綻のない作品ばかりでしょうか? そんなことないですよね。
大人気作品の『ONE PIECE』や『名探偵コナン』、『鬼滅の刃』ですら、真面目に考えると割と矛盾があったり違和感のある展開があります。
人間や人間の科学が完璧でない以上、矛盾や違和感が一切ない物語を作るのはまず不可能です。
そして別に整合性が完璧でなくても作品の人気は出ます。
整合性が気になって続きが書けないという方に一つお勧めの方法があります。
私自身もたまに使うやり方ですが整合性より『この展開で話が面白くなるか』という基準で一度考えてみて下さい。
なお矛盾とか関係なく続きが作れない人は、物語を作る前に大まかにでも構わないのでアウトラインを練ることをオススメします。
物語を作るのに時間が掛かる
整合性がある物語を作ろうと思うと、最初のアイデアからアウトライン(大まかな計画)、プロット(詳細な計画)までかなり時間を掛けて考えないといけません。
いざ作り始めても、途中で矛盾点が出てしまってどうやって解決しよう…なんてことも良くある話です。
そうなると、どうしても一作品作るのにとても時間が掛かってしまいます。
ここである程度割り切って進められないと、続きが作れなくなる問題に発展します。
かといって割り切れずに色々修正するとなると、めちゃくちゃ時間が掛かります。
この作品だけ出来れば良い!
というのならそれでも構いませんが、アレも書きたい。これも書きたい。
そんなタイプの人は人生があと3つか4つは必要になっちゃいます。
窮屈な話になる
すごく整合性が取れてる話って、どうしても突拍子の無い出来事や読者の予想を良い意味でものすごく裏切るような展開が作り辛いです。
だから話がすっごく窮屈になります。
広がりが無いと言い換えても良いかもしれませんね。
物語で人が心揺さぶられるのは感情の部分であったり、予想外の展開です。
整合性を気にしすぎると、どうしてもそれらが排除されたり単調になりがちになります。
夢が無くなる
整合性を気にしすぎると、現実か現実に近い作品ほど夢が無くなりがちになります。
特に漫画やアニメだとキャラ設定に物凄く影響が出ます。
例えば日本人キャラですが、最近のほとんどのアニメは骨格からして典型的なアジア人ではありません。もちろんヨーロッパ系などの血を引かれた日本人の方もいらっしゃるので一概には言えませんが、比率的にはまだまだ少ないです。
だから整合性のある現実的なものにすると、学校物なんかは特に起伏もないパッとしない感じになってしまいます。
まとめ
整合性も大事ですが、時には創作ならではの演出や勢いの方が大事な場合もあります。
勢いで突っ走りすぎるとギャグ漫画でしか成立しない話になるので、もちろんバランスも大事です。
この作品しか作るつもりは無い。って言う場合ならいくら時間を掛けてもいいでしょう。
ですが色々作品を作りたいなら、解決に時間が掛かる矛盾や違和感は新説や勢い、面白さで誤魔化すことも必要になります。