NOVELISH

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小説投稿サイト紹介『NOVELISM(ノベリズム)』

NOVELISMとは

NOVELISM

2020年9月1日正式オープンした比較的新しい小説投稿サイトです。

他のサイトにはない契約作品と呼ばれる商業作品的な存在の作品があるのが特色のサイトです。

ユーザー数は約1万7000人(※2022年6月時点)。最大手の小説家になろうさんに比べると約130分の1ほどの会員数になるかと思います。(なろうさんの会員数は約230万人。作品数は約96万※2022年6月時点)

投稿作品数は約4000作品(※2022年6月時点)と会員数に比べてやや少なく感じますが、これは契約作品や有料話の存在上、小説を読むだけの人も登録しないといけないからだと思います。

良い点

誰でも簡単に小説を有料化出来る

 ノベリズムさんでは各話自分の意志で簡単かつ自由に無料か有料かを指定することが出来ます。

簡単

 他のサイトでは広告を掲載しPV数などの実績から利益を分配という形しかないので、より一歩踏み込んだ形ですね。

 他にも準商業作品的な存在の契約作品閲覧数やレビュー数など作品の人気度合いに応じて『貢献スコア』と呼ばれるものが得ることが可能で、所持貢献スコア2000点以上から現金もしくはサイト独自のポイントに変換することが可能です。

 現時点で契約作品は運営から声を掛けられた人しか、契約作品化出来ないようですが今後は一定の条件を満たせば自分自身から申請出来る制度も考えられているようです。

 収益についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

投稿画面がシンプルでわかりやすい

ノベリズム

こちらがノベリズムさんの新作品を投稿する際の登録画面です。

初めて見た時は、他の投稿サイトに比べて入力画面がとてもスッキリしていてシンプルでわかりやすい! と感じました。

 

他のサイトで投稿した経験がある方ならわかると思うんですが、もっと情報が詰まっててる上に色々と入力しないといけないので、わかりにくいしちょっと面倒なんですよね。

他のサイトは一応詳細に設定出来るので、使いこなせば便利と言えば便利なんですが、設定項目が多すぎて役所に書類提出する時みたいな面倒くささを感じますが、その点ノベリズムさんは超ラクでした。

この辺りは新しく出来たサイトこその強みですね。

イラストを付けるのが楽

他のサイトだと別サイトにアップロードして…とかそもそも挿絵機能がなかったりしますが、ノベリズムさんは編集画面にアップロード機能(挿絵ボタン)が付いているので簡単に画像やイラストを載せることが出来ます

気になる点

純粋に作品を読んでもらいたい人には向いてない

 契約作品化を目指していないユーザーにとっては、契約作品の存在が目の上のたんこぶ的な存在となります。

 しかし運営側は利益を考えると、どうしても契約作品を優遇しなければなりません

 となるとお金は二の次。とにかく作品を読んでもらいたい! というユーザーの作品はどうしても契約作品に比べると扱いが落ちます。

 例えるなら他の本屋では面白ければどんな作品でも注目されやすい棚に並べられる可能性があるのに対して、ノベリズムさんでは契約作品でないと注目される棚に並べられることはありません

サイトの構造が個性的

 トップ画面のスライドショーのイラストが漫画かイラストサイトかな? と思うくらい大きいので、他のサイトならすぐ視界に入る情報がスクロールしないと入ってきません。

 トップ画面も契約作品を大きくプッシュアップするばかりで、他の作品の情報が入り辛い状態になっています。

 このようなサイト状況では、読者はもちろん作者の方が寄り付かなくなってしまう感じがします。(ゲームで例えるなら課金ユーザー、有名プレイヤー以外には楽しめない物になってしまっている)

収益構造にやや問題があるかもしれない

 契約作品や有料話、他にも皆勤賞システムなどもあり作家にとっては収入源の幅が増えて非常にありがたいです。

 ですが、契約作品は他にあげた問題がありますし、皆勤賞システムなども確かにありがたいのですが、ある意味執筆速度の速い作者以外は優遇しません。と言っているようなものです。

 利益を配分する以上仕方のないことなのかもしれませんが、文字数や投稿数を決めてしまっている点も非常に良くありません。創作物って、よっぽど割り切ってない限り、絶対何らかのこだわりがあるはずですから。(条件があるのは仕方ないとして、一つの条件しかないことが問題)

 時間を掛けて、自分の決めた文字数で投稿するこだわりのある作者は現状明らかに不利です。

まとめ

 比較的新しく出来たサイトということで、機能はシンプルでわかりやすいと思います。

 契約作品という存在も面白いなと感じました。

 ですが、肝心のサイト内容の方が追い付いていない印象です。

 収益構造上仕方のない事なのかもしれませんが、契約作品をプッシュアップしすぎているので、それを目指している作者以外にはデメリットが大きいサイトと言わざるを得ません。

 

 存在的にもやや中途半端で、他のサイトのように広告もつけてないようですし、現状の運営方針のままでは長期運営出来る見込みが見えません。

 カクヨムさんのように広告のリワード制にした上で、契約作品は別枠にする。その上で契約作品は広告収益で優遇する。(Youtubeの人やコンテンツによって単価が違うように)

 もしくは、ピッコマさんやComicwalkerさんのように契約作品(商業作品)に特化して、一定期限内なら無料で読めたり一日毎に無料で読めたりしたらまだ可能性はあったかと思いますが、色々と勿体ないサイトですね。

 筆者的には小説作家の収入源が増えると言う意味で可能な限り存続して欲しいサイトではありますが、現状では長期運営は厳しい印象です。

 結論は

 契約作品を目指すならアリそれ以外の人は他のサイトに投稿した方が良い。な感じです。

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