小説投稿サイト紹介『カクヨム』

概要

　カクヨム
　2016年2月29日オープン

　カクヨムさんはアニメや漫画、小説業界などで有名なKADOKAWAさんと様々なインターネット事業を手掛けているはてなさんが共同で運営している小説投稿サイトです。

　具体的な作品数や登録者数はわかりませんが、上位作品は当たり前のように数千万PV(といっても書籍化されている作品ばかりですが)。賞への応募総数が最近では1万件を当たり前のように超えている事から、かなりのユーザー数がいることは間違いなさそうです。

　ユーザーが自主的に企画を主催出来るなどユーザー間の交流も活発で、ロイヤルティプログラムと呼ばれる収益を得られる面白い構造もあります。

良い点

ロイヤルティプログラムに参加すれば収益が得られる

　カクヨムさんにはロイヤルティプログラムと呼ばれるPV数に応じた収益制度があります。

　ただ収益を得るには別途参加申請が必要なことに注意して下さい。(簡単に出来ます)

　それと収益ために広告が表示されるようになるので、そういう邪魔なものはなるべく載せて欲しくないという完璧主義の方にはあまりお勧めしません。

ユーザー間の交流が活発

　カクヨムさんはで運営だけでなくユーザーも企画を起こすことが出来ます。

　自主企画のページから新しいイベント作成のボタンを押して、あとはイベント名や企画内容、開始日や終了日を入力して公開すれば誰でも簡単に企画をすることが出来ます。

コンテストや賞などが頻繁に開催されている

　カクヨムさんは出版大手のKADOKAWAさんが運営に関わっているということもあって、コンテストや賞などが頻繁に開催されています。ですので、ネット投稿からプロや書籍化を目指している方にはお勧めの投稿サイトです。

一部作品の二次創作が投稿可能

　一部商業作品の二次創作作品を投稿出来ます。グレーではなく正式に許諾されたものになるので、他のサイトに比べてより安心感を持って投稿出来るのが強みです。

　投稿可能な作品はこちらをご確認下さい。

　注意点として、複数の作品とコラボするようないわゆるクロスオーバー作品は許諾の範囲外となるので注意して下さい。

　詳しい二次創作のルールについてはこちらに記載されています。

気になる点

累計ランキングが実質機能していない

　上位ランキングが書籍化作品でほぼ占められているので、実質累計ランキングが機能していません。

　書籍化作品紹介の場と化してしまっています。

編集時にPV数などが毎回目に入る

　編集時、ワークスペースを開くといつも思うのですが、評価数とかPV数がものすごーく目に入りやすい位置にあります。

　気にしない人なら問題ないと思うのですが、こういうリアルな数字を見たくない。って思う人も一定数いると思うので、カクヨムに投稿しようと考えている人は毎回PV数などを直視しなければならないことをここにお知らせしておきます。

編集・投稿

　今風のインターフェイスでシンプルで使いやすいです。それでいて必要最低限の機能もしっかりと押さえています。

　複数ある小説投稿サイトの中では一番初心者にとってもわかりやすいサイトだと思います。

　唯一のマイナス点は、時間指定投稿の時に曜日の表記がないことくらいですね。

　キャッチコピーなどまで考えるとちょっと面倒な作業が増えますが、他のサイトみたいに必須項目が少ないので投稿自体は非常に楽です。

まとめ

　大手出版会社さんが運営に関わっているので、賞やコンテストも頻繁に開催されており、書籍化やプロを目指すなら登録必須のサイトの一つ。

　自主企画と呼ばれるシステムがあり、他のユーザーと交流したいという人にもお勧めの投稿サイト。

　作品数がそれなりに多く、新作小説はやや注目されにくい(これは他の成熟してきたサイトにも言えることですが)
　一応トップページに新着小説をお知らせする欄があるものの、そこそこスクロールする必要があるので、機能しているとは言い難い。

　そのため、投稿初心者で他の人に作品を読んでもらいたい場合は、自主企画に参加したり、自分で企画を起こすなどの対策が必要。

　編集機能はシンプルで使いやすく初心者にもわかりやすく、最低限の機能もしっかり付いているので特に不満点はありません。ただ他の投稿サイトよりもPV数などの数字が見えやすいレイアウトなので、そういう物が気になる人は要注意。

　色々注意点があるものの、総合的には初心者にもお勧めの投稿サイトの一つだと思います。