どんな作品?
メイドインアビスは偉大な探窟家を親に持つ女の子が仲間と共に、アビスと呼ばれる大穴の底を目指すお話。
とても可愛らしい感じの絵柄ですが、内容は割とリアル寄りというか容赦がありません。
ただ、絵柄的に程よく中和されていますし、世界観やキャラクターがとても魅力的な作品なので、厳しい描写が苦手な方も不思議と読める作品になっています。
日常とは隔絶された本格的な冒険物が読みたい方や、可愛いキャラクターが好きな方にオススメです。
創作参考
本格的で個性的な探索・冒険物を作る際に参考になる作品だと思います。
また作品に出てくるキャラクターはみんな魅力的な人が多く、キャラクター作りの点においても参考なる作品です。
ですので、冒険物を書きたいんだけど、どうしても緊張感がない…とかバトルがメインになっちゃう…。キャラクターがテンプレっぽいのしか作れない…という人は、是非一度読んで見るべきです。
一度冒険に出かけると気軽に戻ることが出来ない
あるギミックによって、この作品では気軽に町に戻るという行為が出来ません。
ここが緊張感を生み出すための上手い設定だな。と見ていて感じる部分でした。
本格的な冒険物や探索物の場合、別に簡単に戻れるような状態だったり、人の常識が通用しすぎる環境だと作品にも読者にも緊張感が生まれません。
ですので、緊張感のある冒険物を作りたい場合は、メイドインアビスを参考に気軽に戻れない理由や進むしかない理由を作ってみるといいかもしれません。
キャラクターが怖さや辛さを上手く中和している
キャラクターのタッチが柔らかく可愛いので、辛い展開があっても描写が緩和されて、比較的多くの方が見れる作品になっています。
元々の絵柄の問題があるので、作者が意図した部分ではないと思います。
ですが、これが仮に北斗の拳とかジョジョみたいな濃くてリアル寄りの絵柄だったら、かなり見る人を選ぶ作品になってしまっていたかと思います。
やっぱり作品にあった絵柄や描写。と言う物があるので、自分の絵柄や描写はどんなジャンルや傾向の作品に合うか。というのを一度よく考えてみて、作品作りに挑戦してみるといいかもしれませんね。
作品情報
漫画は11巻まで刊行されています(2022年8月現在)
電子書籍版と紙版どちらもあるので、好きな方で購入出来ます。
ですが、絵を参考にしたい方は拡大可能な電子書籍版の方が良いかもしれません。
本作はアニメ化もされている作品で一期、二期、劇場版などがありますが、時系列的には一期⇒劇場版⇒二期の順に見ると良い感じです。
原作を良く再現した作品で音楽や雰囲気も素晴らしいので、漫画が気に入った方ならアニメの方も是非見ることをお勧めします。