物語の作り方講座 その3『物語のアイデアを3個作ってみよう』

物語の作り方講座

物語の作り方講座3『実際に物語のアイデアを作ってみよう』

 新しい事を覚えたら即実践しましょう。

 覚えたことは、実際にやってみて色々経験や試行錯誤してようやく使える知識になります。

 ですので、この講座は今回に限らず何かを覚えたら即実践という流れでやっていきます。

 今回の記事を参考に物語のアイデアを3つ作ってみましょう

アイデアは待つものではなく作る物

 アイデアは『友達の家に行ったらジャングルになっていた』とかシンプルな感じでOKです。

 具体的なアイデアが浮かび上がることもあります。

 

 ただそういうことは稀ですし、そのアイデアの題材に出会う運みたいなものが必要です。

 そういう運任せにしてしまうと、アイデアが中々出てきません。運任せタイプの人は年取って周囲に興味が無くなったりすると、いわゆる才能が枯渇した状態になることが多いと思います。

 ですのでそうならない為にも、パズルゲームみたいにピースをはめ込んでいってアイデアを作るやり方を、最初の内に覚えておきましょう。。

一行二行でOK

 さっきみたいにアイデアは1行2行でOKです。

 具体的な物語は、そこから膨らませていくので最初から具体的なアイデアである必要ありません

 極端な話、単語や一言二言のアイデアでもOKです。

 

 もし一行二行じゃ無理…という場合はもう何行か追加してもかまいません。

 一行二行というのは、あくまで筆者の基準であり目安です。自分が三行四行じゃないと無理。と感じるなら三行四行考えても全然大丈夫です。ただその元となるのは単語や一言二言から。ということだけは忘れないでおいて下さい。

アイデア例

 例では部活というワードから物語のアイデアを3つ考えてみたいと思います。

 皆さんも好きなワードを設定して考えてみて下さい。難しければ複数ワードでもOKです。

 

  • あるスポーツで全国優勝した少年が中学で未経験の部活に入部する話。
  • 仲の良い友達に苦手な運動部に誘われた話
  • 入りたいと思ってた部活が入学校に無くて創部する話
  • オリンピック選手の活躍に憧れて陸上部(ハンマー投げ)に入って全国目指す話
  • 選手の活躍に感動して部活に入ったものの日本ではドマイナーな競技で悪戦苦闘する話

 という感じで5つ考えてみました。5つ考えたのは最初3つではなく5つを目標設定してたからです。でも実際考えてみると、最初に5つは厳しくない?と感じたので3つにしました。もし、3つでも厳しい人は最低でも2つ考えて下さい

 どれもアバウトな感じなのは、物語を作りたくなった時に変更しやすいアイデアにしたいからですね。

 いきなり野球とかサッカーとか具体的に書いてしまうと、野球やサッカー物にした方が良い。とどうしても無意識的に思ってしまう部分が出来てしまいます。

 

 これにしたい! という強い想いがあるものなら別ですが、こんなのが面白そうだなーという場合は、とりあえず枠だけ作って中身は後から当てはめるやり方の方が色々応用が利きます。

番外編 アイデアの広げ方・具体化例

 この記事を実践してみた人の中には、一行二行のアイデアからどうやって話広げるんですか…? っていう人もいると思います。

 ですので、そんな人の為にここで軽く例を紹介しておきます。

 今回は考えたアイデアの一つである『仲の良い友達に苦手な運動部に誘われた話』を例に考えてみます。

 

苦手な運動部とは

 何を起点にするかは決まっていたり、パターンがありますが、今回は苦手な運動部って何じゃろな。から考えてみることにしました。

 まず苦手な運動部…ですが凄い曖昧な言葉ですね。運動部自体が苦手なのか特定の運動部が苦手なのか運動部の何かの要素が苦手なのか、具体的な部分がさっぱりです。

 まあ意図してそうしたわけですが、物語を書くとなると曖昧な設定を具体化していく必要があります

 

 とりあえず今回は特定の運動部が苦手だと言う事にしましょう。じゃあその部活って何かな? 野球かな。サッカーかな? よしサッカーにしよう。じゃあなんでその運動部が苦手になったんだろう…。うーん…… そうだ! 中学時代の体育の授業の時にサッカー部員にボールを当てられたからにしよう!

 こんな風に連想ゲーム的に設定を煮詰めていくのが簡単なやり方です。

 色々設定が決まってくると、じゃあ主人公は高校生だな。とか中学はサッカー部は行ってない方が良いな。とか連鎖的に設定が決まっていきます

仲の良い友達

 『仲の良い友達に苦手な運動部に誘われた話なので、まずサッカーに興味を持っていることが大前提になりますね。もしその部分がちょっと微妙だなーと思うのなら友達と主人公の立場を逆転させても良いです。

 初期アイデアの構想段階であればいくらでも変更が利くので、最初のアイデアにこだわる必要性は一切ありません

 ヒカルの碁みたいにおかっぱ塔矢だけではなく、ワイルド塔矢とか色々複数設定を考えるのは全然アリです。

 

 とりあえず今回の場合は、中学時代からの知り合いなら、サッカーorサッカー部嫌い知ってるだろうし、高校から仲良くなった設定にするか。高校から仲良くなったのなら主人公か友達を積極的なキャラにした方が不自然じゃないな…。でも中学時代のことを根に持ってるなら主人公は陰気にすべきか…。

 とか色々考えて、高校入ってすぐ仲良くなった席が近い陽気なクラスメイト。みたいな感じで設定を詰めていくわけです。それ不自然じゃね? と思わなくない部分があるので、同時に中学時代から仲の良いちょっと短絡的で強引なところがある友達。という設定もこの段階では考えておいていいでしょう。

詳細なアイデア例

 というわけで色々考えた設定をまとめてより具体的なアイデアを作ります。

『中学時代から仲の良いちょっと強引なところがある友達にサッカー部に入らないかと誘われた主人公。サッカー部には嫌な思い出があって一度は断るが、サッカー部に美人マネージャーが居る事を知り、結局入部を決意する。そしてマネージャーに良いところを見せる為に、奮闘していたらいつの間にか、サッカーが大好きになっていた』

 こんな感じでしょうか。急にマネージャーが出てきましたが、とりあえず入部させた方が話し広がるかな。でも入部の動機どうする? とりあえず美人マネージャー導入するか。っていう感じですね。

 私は、ある程度整合性というか道筋が整ってる作品が好きなので、どうしてもこういう傾向のアイデアになりますが、もっと突拍子の無いものでも大丈夫です。

 実は普通のサッカーではなくバトルサッカー部だった!! とか球が野球みたいに高校から硬球になって防具を付ける硬球サッカーだった!! とか自分が面白くてそれでやりたい!と思うなら全然OKです。

 なんなら硬球サッカーちょっと読みたいですね。気が向いたら書いてみようかな。

まとめ

  • 覚えた知識は即実践!
  • アイデアは単語や一言二言から膨らませていく
  • 一行二行で十分! でも足りないと思う人はもっと書いても良いよ!
  • すぐ使わないアイデアの細部は詰めない方が良い!

今回の記事は物語のアイデアを自分で2~3個考えたらクリアです。

アイデアの素となるのは、自分の普段の生活や趣味や仕事など体験したり見聞きしていることです。

世間や周囲に興味がない生活は良くありません。常に色んなことに興味を持って生活して下さい。

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