良い評価を貰いたいならハッピーエンド
バッドエンドよりハッピーエンドの方が好きな人が比率的に多いです。
ですから、人に読んでもらいたい、評価してもらいたいと思うならハッピーエンドがベストです。
バットエンドは駄目?
評価を気にしないならバットエンドでもOKです。
別に何を書くのかは個人の自由ですから、そういう作品を書きたいのであれば、バッドエンドまっしぐらでも何ら問題ありません。
ただその場合は、当たり前ですが良い評価されることは捨てましょう。もちろんバッドエンドを求めている人もいますが、それはごく限られた少数です。その比率は人類が今のような環境や形態で繁栄し続ける限り、まず変わりません。
バットエンドが良い。でも人に評価もされたいと思う方は次の項目を参考にして下さい。
バットエンドの問題点
バッドエンドの一番の問題点は期待を裏切られることと、読むのが疲れることですね。
期待を裏切られることはテクニック次第でどうにかなるとして、後者が結構致命的です。ハッピーエンド物に比べると、圧倒的に読了後、疲労感が残りやすいのが基本的なバットエンドの特徴です。
ですから良い作品であってももう見た良くない。見る勇気がない。そんな問題が出てきます。
バッドエンドでも問題ない世界観にする
期待させる余地がある状態から悪い展開に行くと、人は裏切られたと感じて非難します。
つまり最初から期待の余地がない状態や世界観にしてしまえば、裏切られたと感じる要素がないので、そこまで問題になりません。
やり方としては感覚を麻痺させる方法と、そもそもの価値観が違う舞台や種族を用意する方法が比較的簡単かと思います。
参考になる作品はfalloutや北斗の拳、ギャグ漫画系などです。
何か報われる要素を入れること
悲しいこと、辛い事ばかりでは見ていて疲れるだけです。
ですので、必ず適度にもしくは継続的に報われる要素を入れましょう。ちょっと違うかもしれませんが、ゲームで言う所のセーブポイントみたいなものですね。
いくら楽しいことであっても、やり続けてるとちょっと休憩が欲しいと思うように、辛いストーリーばかり見てると心が疲れてくるので、
その心を適度に癒す程度に癒し要素を入れてあげて下さい。
参考になる作品はタイタニックでしょうか。ネタバレになるので詳細は控えますが、静と動を上手く使い分けつつ、報われる要素も入っています。
あとは雰囲気を崩さない程度にギャグ要素を入れる手法も良いかもしれません。ギャグ系統の癒し要素を入れた作品で参考になるのは、『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』が良いかと思います。ちょっとギャグ要素が強すぎる。あとハッピーエンドじゃん。と思う人は、無印版を参考にしましょう。
ノンフィクション作品を書く
史実に基づいた作品だと、バッドエンドだとしても割と見てくれる人は多いです。
これはそもそも元ネタを知っていたり、あの事件や出来事の詳細はどうだったんだというような、知的好奇心を刺激するからなのかもしれませんね。
史実であれば、結末がそうなんだから仕方ない。と割り切ってくれる人が多いように思います。
中には今の価値観を持ち込んで批評したり、創作なんだから最後は報われるIF展開にして欲しかった。と思う方もいるのは事実ですが、実際バッドエンドになるのであれば、そのままでも問題になりにくいです。
メッセージ性があること
これは前の項目と、少し被るところがあるかもしれません。
仮に不幸な結果に終わったとしても、作者はこういうことを伝えたかったのかな。この作品はこういうことを表現したかったのかな。
そんな風に読者に何か感じさせるものがあれば、バッドエンドでも問題になりにくいです。
参考になる作品は、火垂るの墓ですね。
続編があること
この章では不幸な結果に終わったけど、続編で報われる展開があるかもしれない。と読者に期待させれば、バッドエンドでも割と大丈夫です。
続編がある場合。不幸な結果に終わった最悪だ―。というよりここからどうなるんだ? と今後の展開の方に感心がいきます。
そのため、相対的にバッドエンド感が薄れます。
ただ気を付けて欲しいのは続編にする場合どんなエンドにせよ、何かを語る要素があるだけの物語にしなければなりません。
続編の為に物語が薄っぺらくなると、目の肥えた読者や物語重視の読者は100%見破って批評してきます。
まとめ
バッドエンド物でも展開や世界観に注意すれば、しっかり読んでもらえると思います。
ただハッピーエンド物に比べると、リピーターが付きにくいのは覚悟して下さい。
色々言いましたが、バッドエンド作品を作れる人は貴重です。世の中にはハッピーエンド疲れを起こしていて、バッドエンドを求めている人も中にはいらっしゃるので、バッドエンドが好きだ! という人は諦めずにその方向に邁進して下さい。
創作界隈は自分の心を捻じ曲げてまで作るものではありませんからね。
好きなら書けばいいんです。
ただどんな分野でも主流派以外の道は、基本的に周囲の賛同を得にくいことだけは覚悟しておいて下さい。